4月も中旬に差し掛かり暖かくなってまいりましたね。
お魚の方も水揚げ量、魚種ともに少し増えてきたように思います。
そんな中、福岡では「甘鯛」の水揚げがはじまりました。
この「甘鯛」、玄界灘に面した福岡県宗像の鐘崎産の釣り物「甘鯛」。
毎年この時期(4月中旬~8月くらいまで)に水揚げされるこの釣り「甘鯛」を弊社では仕入させて頂き、干物に加工します。
この時期では弊社の干物の中で一番のおすすめ干物!
「甘鯛」は年間を通して食べられるお魚で、この時期以外に主に仕入れる長崎産の「甘鯛」も大変美味しいですが、この鐘崎産の釣り甘鯛はしっとりとした肉厚の白身(特に身の色が白くてキレイ)にほんのり脂がのってなんとも言えない上品な味わいが特徴。漁場が近いので甘鯛の赤いウロコがどの産地のものよりも鮮やかで鮮度が抜群です。是非水揚げのあるこの時期に皆様に味わって頂きたい旬の味覚なのです。
工場に持ち帰った「甘鯛」は早速開き加工し、職人の塩加減で塩水へ。
時間になると塩水から引き揚げて水切り、特殊乾燥シートに丁寧に並べて冷蔵庫へ。(余分な水分と臭みだけをシートが吸収してくれます。)低温でじっくりと熟成乾燥させ、甘鯛の旨みをさらに凝縮させて干し上がりです。
検品・計量を済ませた甘鯛の干物はセロハンでひと巻き、一枚、一枚丁寧に真空パックして仕上げます。
最後は金属探知機を通過して合格であれば完成。あとは凍結させて出荷を待つだけです。
干物にした「甘鯛」は中火で両面じっくりと焼いて頂くとホロっと身離れが良くひと口で旨みがお口の中全体に広がります。焼酎のあてにピッタリお酒がすすむ一品です。
弊社の干物はすべてうす塩仕立て。この甘鯛の干物も焼いてはもちろん、天ぷら、フライ、お吸い物、アクアパッツァ等様々なアレンジレシピがお楽しみ頂けます。
私が特におすすめしたいのが炊き込みご飯。研いだお米にだし、醤油を加え甘鯛の干物を一緒に炊き上げ骨と皮をはずして混ぜ込むと海の香り高く贅沢で上品な味わいをお楽しみ頂けます。
【甘鯛のお吸い物】
そんな旬の鐘崎産の釣り甘鯛の干物。
今年も心を込めてお造り致します。是非、一度お試しくださいませ。
WEB担当 森